目次
NotebookLMで議事録を作ると、専門用語や人の呼び方が崩れることがあります。用語集を一緒にソースへ入れると改善しますが、その用語集をゼロから作るのが面倒です。
結論、最初から自分で全部書き出す必要はありません。過去の議事録をAIに渡し、「職種・人名・専門用語・部署名を用語集にしてください」と頼めば、最初の候補が出ます。人が確認するのは、表記ゆれ、古い情報、AIへ渡してよい情報の3点です。
使うもの。
- すでに確認済みで、扱ってよい範囲に絞った過去議事録
- Claude、ChatGPT、Geminiなど、表を作れるAI
- 用語集を保管するスプレッドシートかExcel
- 完成した用語集を入れるNotebookLM
最初の候補をAIに作らせ、人が育てる。この順番なら、用語集づくりは今日の10分から始められます。
- 過去議事録から用語集の候補を作る方法
- 最初は短い指示でよい理由
- AIの出力を人が確認する3つの場所
- NotebookLMへ入れて次回以降に効かせる流れ
用語集は、手で全部書き出さなくていい
NotebookLMで議事録を作るとき、用語集は効果があります。読み方と表記をあらかじめソースとして渡しておけば、現場固有の言葉を正しく扱いやすくなるからです。
ただ、「人名、職種、部署名、専門用語を全部出してください」と言われると、そこで止まります。何を登録すればよいかを思い出し、表にし、表記までそろえる。使う前の準備だけで疲れてしまいます。
そこで、最初の洗い出しをAIに任せます。
私の用語集は、職種・人名・専門用語・施設や部署名の4ファイルで合計300件を超えています。そのうち最初の約8割は、過去の議事録を渡してAIに下書きさせたものでした。自分で全部を思い出して入力したわけではありません。
- AIの役割は、過去議事録から候補を拾い、表へ並べること
- 人の役割は、今も使う言葉か、表記をどう決めるかを確認すること
- 最初から300件を目指さず、次の会議で使う分だけ作ればよい
過去議事録には、現場の言葉がすでに入っている
一般的な用語集を探しても、自分の現場の呼び方までは載っていません。
- 施設内で使う部署名
- 職種や役職の略し方
- 会議でよく出る委員会名
- 食形態、リハビリ、加算などの専門用語
- 人の呼び方や、議事録上でそろえたい表記
これらは、過去議事録にすでに出ています。新しい資料を探す必要はありません。まずは、以前に人が確認し終えた議事録を数本だけ集めます。テキスト、Word、過去にNotebookLMから出力した議事録など、読める形式なら構いません。
利用者・患者・職員を特定できる情報を含む議事録は、そのまま外部AIへ渡してはいけません。施設のルールとサービスの設定を確認し、不要な個人名・ID・個別の経過は除いたうえで扱ってください。迷う場合は、まず職種名・専門用語・部署名だけの資料で試します。
AIに渡してよい情報の線引きは、こちらでも整理しています。
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最初のプロンプトは、これだけでいい
最初は細かな指示書を用意しません。次の一文を、過去議事録と一緒に渡します。
この議事録に出てくる人名・職種・部署名・専門用語を抽出して、
「読み方/表記/備考」の3列で用語集の下書きにしてください。
同じ意味の表記ゆれは、候補としてまとめてください。
判断に迷うものは「要確認」と書いてください。
ここで欲しいのは完成品ではなく、候補の一覧です。最初から「正しい表記だけを出して」と頼むと、AIが自信を持って推測した内容が混ざることがあります。迷うものを「要確認」として残すようにしておくと、確認すべき場所が見えます。
出力を見てから、「人名は別表にして」「略語を優先して」「備考に別表記も残して」と追加すれば十分です。最初から完璧なプロンプトを作る必要はありません。
できた表は、この形なら十分
| 読み方 | 表記 | 備考 |
|---|---|---|
| ぴーてぃー | PT | 理学療法士 |
| つうしょりはびり | 通所リハビリテーション | 通所リハ、デイケアも候補 |
| えんげ | 嚥下 | 要確認:食形態の呼び方も確認 |
表の見た目を整えるのは後回しで構いません。まずは、次の議事録で使えそうな言葉が並ぶ状態を作ります。
AIの表は、3つだけ確認する
AIが作った表を開いたら、最初に確認するのは3つです。
- 今も使う言葉か。異動した職員名、組織変更前の部署名、古い呼び方を外す
- 表記を一つに決められるか。「通所リハ」「デイケア」のような言葉は、議事録に出したい形を決める
- AIへ渡してよい情報か。個人名を含める必要があるか、匿名化や社内管理に切り替えるべきかを確認する
たとえば、議事録の中で「田中さん」「田中主任」「主任」と複数の呼び方が出ることがあります。使う表記を「田中主任」に決めるなら、備考へ「田中さん、主任も同じ人」と残します。AIに任せるのは候補の抽出までです。最終的にどう書くかは、現場を知っている人が決めます。
- 同じ言葉が重複していないか
- 読み方と表記が合っているか
- 古い部署名・退職者名が残っていないか
- 判断できない言葉を無理に確定させていないか
4つに分けると、後から更新しやすい
候補を確認したら、用語集は一つの巨大な表にせず、次の4つに分けます。
| ファイル | 入れるもの | 更新する場面 |
|---|---|---|
| 職種・肩書き | PT、看護師、主任など | 役職や呼称を変えたとき |
| 人名 | 会議に出る職員名 | 異動、入職、退職のとき |
| 専門用語・略語 | 嚥下、加算、委員会名など | 新しい言葉が出たとき |
| 施設・部署名 | 病棟名、フロア名、部門名など | 組織変更のとき |
会議の音声をNotebookLMへ入れるときは、その会議に必要な用語集だけを一緒に追加します。用語集のソースへの入れ方、誤認識を減らす使い方は、前回の記事で詳しく説明しています。
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次の議事録で使い、1行ずつ育てる
用語集は、一度完成させるものではありません。
次の会議で議事録を作り、誤変換が一つ見つかったら、その言葉を用語集に1行追加します。逆に使われなくなった言葉は外します。この繰り返しで、現場固有の言葉が少しずつたまります。
最初からすべてを整えようとすると続きません。過去議事録を2〜3本渡して、10分で候補を出す。次の議事録で使う。そこで見つかった不足を足す。この順番で十分です。
議事録そのものをNotebookLMで作る最短手順は、こちらから確認できます。
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まとめ──AIで候補を作り、人が現場の言葉にする
NotebookLMの用語集は、誤変換を減らすために役立ちます。ただし、用語集づくりを全部手入力にすると、始める前に止まってしまいます。
- 過去の議事録を、扱ってよい範囲に絞る
- AIに「読み方/表記/備考」の3列で候補を出させる
- 今も使う言葉、表記ゆれ、個人情報の3点を人が確認する
- 職種・人名・専門用語・施設名の4ファイルへ分ける
- NotebookLMのソースへ追加し、誤変換が出たら1行ずつ育てる
AIに正解を決めさせるのではなく、確認しやすい下書きを作らせる。用語集も、この使い方なら10分から始められます。
出力された議事録を最後に整えるポイントは、こちらで確認できます。
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