志望動機はAIで作る|「バレる」を防ぐ順番とプロンプト4本
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志望動機はAIで作る|「バレる」を防ぐ順番とプロンプト4本


目次

転職活動で志望動機をAIと練り直した室長てつです。

志望動機、AIに書かせたらそれっぽい文章は出てきた。でも、なんだか自分の言葉じゃない気がする。

先に結論を言います。志望動機は「自分の材料を渡す→応募先を調べさせる→つなぎ目を一緒に考える→面接官役で詰める」の順で作ると、自分の言葉に戻ります。 AIに求人票だけ渡していきなり書かせると、誰にでも当てはまる文章になってしまいます。

この記事で使うもの。

  • AIチャット(筆者はGemini有料版。ChatGPTやClaudeでも同じプロンプトで使えます)
  • 応募したい求人の求人票と、会社のホームページ
  • 職務経歴書(→こちらの記事の手順で作れます)

筆者は理学療法士(PT)で、40代のときに事務職へ転職しました。志望動機は最初、求人票と会社HPをそのままAIに渡して書かせましたが、その案は全然使えませんでした。 何社か出すうちにAIとのやり取りが深くなり、面接の深掘りにも耐える志望動機を作れるようになりました。今やり直すならこの順番で進める、という手順とプロンプトをまとめます。

  • 求人票だけ渡すと失敗する理由
  • そのまま使えるプロンプト4本(材料の聞き出し・応募先調べ・下書き・面接練習)
  • 同じ経歴で「同業版」と「異業種版」を書き分けた架空の見本
  • AIで書いたとバレないためのチェックと、面接で困った質問への備え

志望動機はこの順番でAIと作る。1 自分の材料を聞き出させる→2 応募先を調べさせる→3 つなぎ目を一緒に考える→4 面接官役で練習する

求人票だけ渡すと、使えない志望動機が出てくる

最初にやってしまった失敗から書きます。

求人票の文面と、会社HPを調べた内容をそのままAIに渡して、「志望動機を書いて」と頼みました。出てきたのは、文章として整ってはいるけれど、自分の言葉が入っていない志望動機。極端に言えば、どの応募者が出しても違和感のない文でした。

理由はシンプルです。AIは応募先のことは調べられますが、自分の経験や、なぜその会社を選んだのかという思いは知りません。 材料を渡さなければ、材料のない文章しか返ってきません。

もうひとつ、忘れがちなポイントがあります。志望動機は応募先ごとに別物になるということです。同業に出すか、異業種に出すかで、強調する点はまるで違います。1つの志望動機を使い回すのではなく、応募先ごとに材料の出し方を変える前提で進めるのがポイントです。

  • 求人票だけ渡しても、AIは自分の経験を知らない
  • 志望動機は応募先ごとに別物。使い回さない
  • 同業・異業種で強調する点が変わる

手順1:先に自分の材料をAIに聞き出させる

いきなり志望動機を書かせないこと。先に、AIに自分をインタビューしてもらいます。

聞いてもらう材料は、経験・数字・本業以外の取り組み・転職したい理由です。職務経歴書の記事の手順1で作った棚卸しメモがあれば、それを渡すだけでも進みます(職務経歴書の作り方)。

やり直すならここを最初にやっておきたい、というのが率直な反省です。求人票を渡す前に、まず自分の材料を先に渡す。材料が先にあれば、AIが勝手に話を作る余地も減ります。

あなたは転職支援のキャリアアドバイザーです。
私が志望動機を書けるように、私の経験や思いを質問で引き出してください。

・一度に質問するのは1つだけ。私が答えたら次の質問へ
・次を重点的に聞く
 1. これまでの仕事で力を入れてきたこと、数字で言える実績
 2. 管理職やリーダー経験があれば、その内容
 3. 本業以外で取り組んでいること(あれば簡単に)
 4. 転職したいと思った理由(前向きな言い方に整理してほしい)
・8問ほど聞いたら、内容を箇条書きで整理して見せてください

なお、患者さんの個人情報と、現在・過去の職場名は答えません。
職場は「A社」「B施設」のように書きます。

答えるときは音声入力が速いです。話しているうちに、自分でも忘れていた経験が出てきます(音声入力でAIに話しかける方法)。

手順2:応募先を調べさせる

材料がそろったら、次は応募先を調べさせる番です。求人票とHPを貼り、この会社が何を求めているかを整理してもらいます。

ここで業界の動向もあわせてまとめさせておくのがコツです。面接で聞かれる「業界の動向をどう思いますか」に、後で効いてきます(理由は手順4で書きます)。

次の企業に応募を考えています。求人票を貼ります。

(求人票の「仕事内容」「求める人物像」「必須・歓迎スキル」)
(会社名、わかればHPのURL)

次の順で調べて、整理してください。
1. この会社が求人で重視している人物像
2. 事業の方向性、最近力を入れていること
3. 直近1〜2年の業界全体の動き(制度の変更・話題になっている課題を3つ、出典つき)

AIが調べた業界動向は材料です。そのまま覚えるのではなく、自分の意見を1行添えられる状態にしておきます。ここをやらずに面接へ進んだのが、筆者の反省点です(手順4で詳しく書きます)。

手順3:経験と応募先のつなぎ目を一緒に考える

材料と応募先情報がそろったら、いよいよつなぎ目を考えます。ここが一番むずかしい工程でした。

PTの経験をどう活かせるか、最初は自分でもうまく言葉にできませんでした。そこでAIにリサーチと候補出しをさせ、そのやり取りの中で相談を重ねているうちに、自分の意見が出てくるという感覚がありました。出てきた意見は、AIの案をそのまま採用するのではなく、自分の言葉で書き足していきます。

方向性の型はこうです。

本業の経験+α(管理職経験・本業以外の取り組み) × 応募先の事業
=どう貢献できるか

辞める理由の書き方も、あらかじめ決めておきます。ネガティブな理由をそのまま書くのではなく、「キャリアをより深めたい」「挑戦したい」という前向きな言い方に先回りして整理します。

これまでの会話をもとに、志望動機の下書きを作ってください。

・字数:400字程度
・応募先の種類:(「同業(PT向け求人)」または「異業種」を指定)
・構成:これまでの経験で力を入れてきたこと→応募先が求めていることとの重なり→
 貢献できること→前向きな転職理由
・辞める理由はネガティブに書かず、「キャリアを深めたい」「挑戦したい」という
 前向きな言い方にする
・私が答えていない実績や、話していない活動内容は書き足さない。
 足りない部分は【要確認】と書く

同じ経歴でも、同業に出すか異業種に出すかで、志望動機はここまで変わります。架空のPT(経験10年・急性期病院→訪問リハ、チームリーダー経験あり)で比べてみます。

同じ経歴でも出す先で強調点が変わる。同業版は臨床経験・リハビリの専門性・専門性を深めたい、異業種版はチームをまとめてきた経験・管理調整の経験・新しい形で挑戦したい

  • 応募先ごとに、強調する経験を入れ替えているか
  • 辞める理由は前向きな言い方になっているか
  • 話していない実績や活動内容を、AIが足していないか

AIで書いた志望動機はバレる?

結論から言うと、バレるかどうかは文章の出来ではありません。面接で深掘りされたときに、自分の言葉で答えられるかどうかです。

自分の材料から作った志望動機は、深掘りに強くなります。筆者の面接でも、志望動機について踏み込んで聞かれる場面はありましたが、そこで答えに詰まることはありませんでした。材料が自分の経験そのものだったからです。

一方で、求人票だけ渡して作った最初の案のように、材料が薄いまま書いた志望動機は危険です。文章は立派でも、「その経験について、もう少し詳しく教えてください」と聞かれた瞬間に中身がないことが伝わります。

出す前の点検は、職務経歴書の記事のチェックと同じ考え方で問題ありません。決まり文句が続いていないか、数字は自分で確かめたものか、声に出して自分の話し方に聞こえるか。この3つを確認しておけば十分です。

手順4:AIに面接官役をさせて練習する

志望動機ができたら、次は面接の練習です。声に出す練習はしていませんが、AIに面接官役をしてもらい、文章での質疑応答は行いました。

定番の質問(自己紹介・転職理由・志望動機・貢献できること・逆質問)は、1回ずつ回しておくと安心です。ただ、それだけでは足りませんでした。

想定外だったのは、「業界の動向をどう思いますか」「最近のあなたのトピックスは何ですか」という質問でした。業界の動向は事前に調べていなかったため、うまく答えられませんでした。テレビで見た直近のニュースをその場で思い出して話しただけになってしまい、たまたま応募先がそのイベントに参加していたので会話はつながりましたが、内容は浅いものでした。

ここは正直に失敗談として書いておきます。業界の動向と、最近気になったニュースは、自分の意見を1行ずつ用意してから面接に臨むべきでした。 手順2のプロンプトで調べた業界動向をもとに、事前に自分の考えをまとめておくと防げます。

あなたは面接官です。次の求人に応募する私に、面接の練習をしてください。

(求人票)
(志望動機の下書き)
(手順2で調べた業界動向)

・質問は1問ずつ出してください。私が答えたら講評と改善点を返してから、次の質問へ
・次を必ず含める
 1. 自己紹介、転職理由、志望動機、貢献できること、逆質問(定番)
 2. 「この業界の動向をどう思いますか」
 3. 「最近気になったニュースは何ですか」
・2と3は、業界動向の資料をもとに自分の意見を言えているかを厳しめに見てください

AIでできないこと:エージェントに早めに聞く

ここまでの手順は、すべてAIとネットに出ている情報で進められます。ただ、AIが拾えるのは公開情報までです。社内の雰囲気や、選考で実際に見られているポイントは、ネットに出ていません。ここは人が知っている領域です。

やり直すなら、という視点でもう一つ挙げるなら、エージェントには早い段階で相談しておけばよかったという点です。AIでできる下調べと、人にしか聞けない内側の情報を、最初から分担しておくイメージです。

同業(PT向け求人)に出す人や、都市部で求人が多すぎて比較に迷っている人は、エージェントに登録して情報を集める価値が大きくなります。逆に、異業種に出す人は、求人サイトで自分で探しながら、書類と志望動機をAIで磨いていく進め方のほうが動きやすいはずです。この使い分けは一般企業への転職の記事でも詳しく書いています。

PT向けの求人に出す人は、リハ職特化型の転職エージェント2社の比較と、面談で聞くことリストも参考にしてください。

AIに入れてはいけないもの

志望動機を書くとき、AIに渡してはいけない情報があります。

  • 患者さん・利用者さんの名前や、特定できる話
  • 在職中・過去の職場名(「A社」「B施設」と書き、最後に自分で差し替える)
  • 本業以外の取り組みの、具体的な活動名や団体名

このあたりの考え方は、職務経歴書の記事のAIに入れてはいけないものにまとめています。あわせて確認しておくと安心です。

まとめ

  • 志望動機は「材料を渡す→応募先を調べさせる→つなぎ目を考える→面接官役で練習」の順で作る
  • 求人票だけ渡すと、自分の言葉が入らない文章になる
  • 同業・異業種で強調する点を変える。使い回さない
  • バレるかどうかより、面接の深掘りに答えられるかが本質
  • 業界動向・最近のニュースは、事前に自分の意見を1行用意しておく

今日やることは1つ。手順1のプロンプトをコピーして、まずは自分の材料を10分だけAIに聞き出させてみてください。 そこから始めると、志望動機の中身がまったく変わってきます。

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