【第3回】文体の一括変換はAIに任せる——2,000字をまるごと「である調」に変える
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【第3回】文体の一括変換はAIに任せる——2,000字をまるごと「である調」に変える


目次

前回の記事でAIに草案を作ってもらいましたか?

まだの方はこちらから。

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草案が手元にある前提で進めます。

今回、最初に伝えたいのはこれだけです。

ですます調で書いた文章を、まるごとである調に変換できます。

一文ずつ読み返して直す必要はありません。2,000字あっても、文章全体をコピーしてAIに貼り付ける。それだけです。

「語尾のズレを部分的に直す」のではありません。文章中のすべての語尾を、一度に書き換える。これがこの使い方の本質です。

以前は自分でひとつひとつ読み返して直していました。2,000字の抄録で30分かかることもありました。

同じ作業をAIに頼むと、5秒で終わります。


一部ではなく、全部が変わる

この使い方が「語尾の部分修正」とどう違うのか、はっきり言います。

  • 「この文だけ直して」→ 一文の修正
  • 「全文を変換して」→ 文章中のすべての語尾が一度に変わる

2,000字の文章に「ですます調」の語尾が50箇所あったとします。一文ずつ直せば50回の作業です。AIに渡せば、50箇所が一括で変わります。

「まるごと渡す」からこそ意味がある。 部分的に使うより、全体を渡す方がずっと効果的です。


コピペできるプロンプト

以下をそのままコピーして、変換したい文章と一緒に貼り付けてください。

ですます調 → である調に変換

以下の文章を「である調」に統一してください。
「です」「ます」「でした」「ました」などのですます調の語尾を
すべて「である調」に変えてください。
内容・構成・数字は一切変えないでください。語尾だけ変えます。

【変換する文章】
(ここに文章全体を貼り付ける)

である調 → ですます調に変換

以下の文章を「ですます調」に統一してください。
「である」「だ」「した」などの語尾をすべて「ですます調」に変えてください。
内容・構成・数字は一切変えないでください。語尾だけ変えます。

【変換する文章】
(ここに文章全体を貼り付ける)

実際にやってみると

第2回で作った草案をそのまま変換してみます。

AIが5秒で語尾を統一する(変換前後の比較)

「高かったです」が「高かった」に変わっているのはわかりやすいですが、実際はこの1箇所だけではありません。文章中にあるすべてのですます調が、同時に変換されています。

2,000字なら数十箇所が一括で変わります。内容・数字はそのままです。


応用の幅が広い

この使い方は、学会抄録だけに限りません。

① ですます調で考えながら書いて、後で変換する

「である調で書かなければ」と意識すると、文章が硬くなって手が止まることがあります。まずですます調でざっと書いてしまって、最後にAIで変換する。この流れだと、自分の言葉で書きながら提出用の文体に整えられます。文章を書く心理的なハードルが下がります。

② 複数人が書いた文章をまとめて統一する

会議録・報告書・マニュアルなど、複数人が書いた文章は文体がバラバラになりがちです。全体をコピーしてAIに渡せば、一括で統一できます。

③ 同じ内容を媒体別に出し分ける

ブログ用(ですます調)と学会発表用(である調)で同じ内容を使いたいとき。片方を書いてAIで変換すれば、両方が揃います。原稿を二度書く必要がありません。

④ AIの草案の語尾ズレを一括で直す

AIが作った草案は途中で語尾が崩れることがあります。部分的に探して直すのではなく、草案全体をそのままもう一度変換プロンプトに渡す。全文が整った状態になります。


語尾がバラバラになりやすい場面

AIの草案をそのまま使う場合、こういう場面で語尾が崩れていることが多いです。

AIの語尾が崩れやすい3つの場面

「なぜか後半だけバラバラ」「接続詞のあとから変わっている」——こういったケースでも、全文をまとめて変換すれば一度に解決します。


変換後に確認すること

変換後、以下の3点だけ目を通してください。

① 数字・固有名詞が変わっていないか

「内容は変えないで」と指示しても、稀に変わることがあります。元の文章と照らし合わせて数字だけ確認します。

② 「〜と考えられる」「〜が示唆される」は残っているか

学会抄録では求められる表現があります。AIが「〜と考える」「〜が示す」に縮めていないか確認してください。

③ 読んで違和感がないか

語尾が揃っていても、文章の流れがぎこちなければ一文ずつ整えます。最後の判断は人間の仕事です。


このシリーズはGeminiで進めてきたが、今はClaude Codeがマスト

このシリーズでは「無料で使えるGemini」を中心に紹介してきました。ハードルを下げるためです。実際、Geminiで十分動きます。

ただ、自分が今メインで使っているのはClaude Codeです。

Claude Code はAnthropicが出しているデスクトップアプリです。インストールしてすぐ使えます。ただし月額20ドル(約3,000円)の課金が必要です。

なぜGeminiからClaude Codeに移ったか。一番の理由はエージェント型AIとして動けることです。指示を与えると、複数の作業を自律的につなげてこなしてくれます。文章の変換だけでなく、調査・整理・作成・修正を一連の流れで任せられる。これは単なる便利ツールではなく、仕事のやり方が変わるレベルの変化だと感じています。

もちろん、チャット型のClaude AI自体もすでに十分優秀です。文章を渡して語尾を変えてもらうだけなら、Claude AIのチャット版でも同じことができます。

個人的には、AIの登場は産業革命に近い変化だと思っています。使いこなせる人と使いこなせない人で、仕事の質と量に大きな差がついていく。


ただ、AI活用をはじめたばかりの時期に月3,000円の課金はハードルが高いと思います。

まずは無料の範囲内でGeminiを使い倒してください。 それで足りなくなった、もっと深く使いたいと感じた。そのタイミングで課金を検討してもらえれば十分です。


この記事のまとめ

  1. ですます調で書いた文章をまるごとAIに渡せば、全文をである調に一括変換できる
  2. 「一部を直す」のではなく「全部を一度に変える」のが本質
  3. 自分でですます調で書いてから変換する・媒体別に出し分けるなど、応用の幅が広い
  4. 変換後は数字と専門表現だけ確認すれば十分

→ 次の記事:【第4回】AIに「ここだけ直して」と伝える——部分修正の頼み方(近日公開)


このシリーズでは、医療介護現場で実際に使っているAI活用術を発信しています。 Xアカウント(@genba_pt_ai)でも毎日情報を発信中です。