発表準備にAIを使うと何が変わるか【Gemini・Claude無料で始める】
目次
発表の準備、いつも時間が足りていますか?
抄録を書いて、上司に見せて、語尾を直して、またスライドを作って——。
そのサイクルに2週間、場合によっては1ヶ月近くかけている方もいると思います。私もそのひとりでした。
このシリーズでは、発表準備のどの工程にAIを使えるかを、無料ツール(GeminiとClaude)だけを使って、手順ごとに1本ずつ解説します。
このシリーズで「できるようになること」
7本の記事を通じて、次の状態を目指します。
- 抄録の草案をAIに作ってもらえる
- 語尾の変換(ですます→である調)を5秒で終わらせられる
- スライドの構成をAIに考えてもらえる
- 院内発表ならNotebookLMで資料をまとめられる
ゼロから操作を覚えなくても大丈夫です。プロンプト(AIへの指示文)はコピペできる形で全部掲載します。
使うツールはすべて無料
このシリーズで使うツールは3つ。すべて無料の範囲で使えます。

GeminiとClaudeはどちらか使いやすい方でOKです。プロンプトはどちらにも使えます。
Googleアカウントがあれば、Geminiは今すぐ使えます。まだ使ったことがない方は、まずGeminiから始めるのがおすすめです。
シリーズの全体像(全7回)

1回5分で読めるように書いています。気になる回から読んでもOKです。
「AIは難しそう」という方へ
正直に言います。私が最初に使ったときの感想は、「思ったよりパッとできない、完璧じゃないな」でした。
魔法のように一発で完成するわけではない。指示の出し方が甘いと、期待とずれた結果が出てくる。そのたびに「こう言えばよかった」と学んでいく繰り返しです。
でも、使い込むほどコツがわかってきて、だんだん効率が上がっていく。 今は「きちんとした使い方を覚えることが大事」という感覚です。
このシリーズはその「きちんとした使い方」を伝えるために作りました。コピペできるプロンプトを出発点にして、少しずつ自分なりに使いこなしていってください。
難しい設定は不要です。アカウント登録だけ済んでいれば、今日から始められます。
個人情報が関わらない業務なら、今すぐ使える
「AIに患者情報を入れていいのか?」と気になる方もいると思います。
その心配、正しいです。患者の氏名・診断名・具体的な症状などは、AIに直接渡してはいけません。
でも、よく考えてみてください。発表準備の作業の大半は、個人情報が出てこない間接業務です。
- 抄録の構成を考える
- 語尾をである調に統一する
- スライドのタイトルを考える
- 会議の議事録を要約する(固有名詞を外せば)
- 研修資料の骨格を作る
こういった作業は、個人情報をいっさい含まなくてもできます。まずここから始めるだけで、十分に時間が変わります。
さらに一歩進むと、要約の作業なども「仮名化」のひと手間を加えることで活用できるようになります。「利用者A」「当施設」「PT B」のように置き換えてからAIに渡す。それだけで、業務日誌や申し送りの要点まとめにも使えるようになります。
取り扱いの基本を覚えるほど、活用の幅は広がっていきます。
ひとつだけ常に守ること——AIが作った文章は、必ず自分で読み直す。数値・固有名詞・論理の流れは自分でチェックしてください。道具である以上、最終的な責任は使う側にあります。
シリーズ記事
関連記事
【第1回】AIに抄録を作ってもらう前にやること——「伝えたいこと」をメモに書き出す
AIに抄録を作ってもらう前の準備が、仕上がりの8割を決めます。何をどう書けばいいか、箇条書きのメモテンプレートと記入例を公開します。AI活用の第一歩は、いきなりプロンプトではなく、伝えたい情報を整理することから始まります。学会抄録AIシリーズ第1回。
関連記事
【第2回】GeminiでAIに抄録の草案を作ってもらう——コピペできるプロンプト公開
素材メモをGeminiに貼り付けるだけで、学会抄録の草案が数分で完成します。実際に使っているプロンプトをそのままコピペできる形で公開。ClaudeやChatGPTでも同じように使える汎用フォーマットです。学会抄録AIシリーズ第2回。
発表準備のAI活用をひとつの記事でまとめて確認したい方はこちら。
関連記事
学会発表の抄録をAIで2時間で作る手順【3ツール比較】
発表準備に2週間〜1ヶ月かかっていたのが2時間に。語尾変換30分→5秒。医療介護現場の理学療法士が実際に使っているAI活用手順をプロンプト例つきで公開。Claude/ChatGPT/Gemini/NotebookLMの使い分けまで網羅します。
関連シリーズ
抄録より先に「議事録」でAI活用を試したい方は、こちらのシリーズがおすすめです。委員会議事録の作成を3日から10分に短縮した実例を公開しています。
関連記事
NotebookLMで議事録3日→10分。委員会議事録こそAIに任せるべき4つの理由
NotebookLMで委員会議事録の作成を3日から10分に短縮した実例。なぜ議事録こそAI活用の入口として最適なのか、その4つの理由(定型業務・個人情報が薄い・効果が見える・毎月発生)と、最短手順・プロンプトの型・用語集・手直しまで学べる全5回シリーズの全体像を紹介します。
このシリーズでは、医療介護現場で実際に使っているAI活用術を発信しています。
Xアカウント(@genba_pt_ai)でも毎日情報を発信中です。